被災地から未来へ、いのちの伝言。

〜津波が奪い去った町。残された、傷だらけの大地で、人はなにかを見つけた〜

上演時間 約90分 出演者18名 スタッフ7名  


〜あらすじ〜

市役所に入庁したばかりの若者がいた。
『あの日』若者はデスクに向っていた。

東日本大震災、窓の外の光景に若者は絶句する。
海沿いの避難所の世話係になった若者は、
避難民とともに生活するようになるが、非力さに苦悩する。
だが若者は気づく。目にうつる、人々の愛おしいつながり。
震災をきっかけに、老人たちと子どもたちが親密に暮らしている。
彼らがわかちあうのは、この土地に根付いた文化、芸能。
そこには前に進もうとする人達がいた。
やがて避難所に仮設風呂ができ、若者は黙々と薪割りをつづけた。
食事は白いオニギリだけ。頬張ると、若者の頬を涙がつたった。
すべてに感謝の念がわいた。

そして若者は驚く。
『あの日』を経験する前からあったはずの空、そして憎いはずの海の美しさに。
極限状態のなか、若者の命はかがやき、やがて被災地の太陽となる。