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2012年、

この作品の作・演出を担当する前川十之朗は、東京大学協力研究員として、また、防災科学技術研究所の委託調査員として三陸地域に入り、約70名の被災者の証言を収集しました。 そして、その大切な証言を防災研究に利用するだけでなく、より多くの人に事実を伝えたいと云う想いが、この舞台作品“いのちてんでんこ”と昇華させたのです。

この作品の観劇を通じ、作品の根底に流れるメッセージ「地域への誇りと強いつながり」を子供たちに語りかける事が、10年後20年後の本当の日本の再興へと繋がると考えます。

 
『物質や経済を追求し続けた人類は、今、本来の豊かな営み、人間らしさを取り戻す必要があります。我々“未國”及び“みんなのしるし”は、日本古来の祭や芸能のなかに宗教や国境に縛られることのない、プリミティブな力を見いだしました。観念や常識を覆す様な舞台創作活動を行うことによって、ひと本来の生き方を喚起し提示することを第一の目標とします。』 

前川十之朗
 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

前川十之朗/Jujiro Maegawa

「未國」主宰、作・演出家、音楽プロデューサー、みんなのしるし代表、元東京大学CSIS協力研究員、元防災科学技術研究所「311まるごとアーカイブス」調査員・インタビューアー

 
 
 
 
 

未國とは (みんなのしるし 以前のプロデュースカンパニー名称)

2002年春、東京に於いて、舞踊家・音楽家・美術家などのクリエーターが、前川の想いに賛同し、『未國』は結成された。我々は、日本の芸能の起源は、-祭り-にあると考える。民謡、神楽、猿楽など、今もなお継承され続けている日本の伝統芸能において、かつては、階級、職業、宗教といった隔たりは存在せず、すべての人々が解け合い混ざり合った。未國は世界を舞台に、様々なフィールドで活動する表現者たちが集まり、この-祭り-を創造の源泉とし、現代にプリミティブな感性を呼び覚ます舞台表現を目指している。